山ろく対話=対話の生まれる場を求める小さな試み。

非社交的な人間の他人への繋がり方。

〈山ろく対話〉とは 

2021年2月以降、「朗読を通じての対話」という形で行っています。

一期一会でお会いした方たちとの対話が、そんなに安易には行いえないという思いがあります。

作品を通じて感じ考えること、それを言葉にして語り合うことで、わずかでも{なるほど。」と感じられる一瞬があれば、お互いに感じたり考えたりしている近くで交錯しているようであるなら、まずはそこを大事にしていけたらと思います。

 

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山ろく対話は、毎回、一つのテーマを通じて、あるいはそのテーマを手掛かりにして自分を考える対話の場です。自己対話から相互対話、そして再び自己対話の後に表した一人一人の〈見取り図〉を比べて、自分のあり様をよりよく知るための対話の場を開催しています。

 

2020年5月1日・・・

進め方の手順とルール---オンライン用--- - 山ろく対話=「〈自分〉」を考え、「〈自分〉」に気づくための対話の場

を掲載しました。

2020年2月9日改訂・・・

表現の仕方を改めました。また、自己対話と相互対話を繋ぐ方法、また見える形でまとめる作業としてKJ法による図表化を取り入れました。

 

Ⅰ 山ろく対話とは

山ろく対話は、『ひとりひとりの参加者が、自分と〈自己対話〉そして他の参加者たちと〈相互対話〉することで、「〈自分〉」を考え、「〈自分〉」に気づくための対話の場』です。 

対話の手がかりとして用いる「言葉」は、ひとりひとりの社会への関わりから生じ、その関わり方の意味と方向性を示し、行動・思考・感情などを表す「動詞」です。

それをさまざまに「問う」ことで、その本質に迫っていきます。

 

そうした「言葉」はひとりひとりが生活している中で考えたり思ったりするさまざまな「事柄」にまつわることを示しています。

自分とは異なる観点からだされる「問い」からその「事柄」への関わり方、考え方を一層知ることで、自分の考え方を深めたり拡げたり、観点を変えて捉え直すことが出来たらよいかと思います。

自己対話と相互対話を併せながら行い、本来の自分に気づくひとつの機会になることを願います。

 

場の開催が参加する方や自分にとって、次のように方向づけられるようにと願っています。

〈人生の疑問・不安や生きづらさの正体に対話を通じて考える。〉

生活上の不満や不安への物質的・実践的な解決手段には直接なりませんが、不満や不安の源(みなもと)を直接に知る一つの方法であること。

〈自分の大事なことはなにか?何を拠り所に生きていくのか?〉

社会の中での既存の立場や役割、価値観などから一旦離れ、そもそもの自分の考え方や物事の捉え方の基本になるものは何なのか?人との関係や社会の中での、どこに自分の立ち位置を置いているのか?そんなことを確認する手がかりやきっかけを見つけること。

〈これからどうする?(これまでどうしてきた?)〉

今の立ち位置を知ることで、これからのひとりひとりの行動とか活動の途すじを知るための手がかりになることを、もしかしたら少し見つけられること。

 

開催場所は、主催者が現在居住している浅間山南麓地域(長野県佐久地域)の、誰もが自由に出入り出来る民間の公共の場を利用して、月に1回程度予定しています。

また、主催者の行動範囲内での(東京前橋など)、開催も随時計画しています。告知は、「山ろく対話」(はてなブログの他、こくちーずを利用して行っています。

まだ試行錯誤しながらですが、このような場の方向に関心があり、機会があれば参加したいとお考えの方、同じような方向性のある場を知っている方がいましたら是非ご連絡ください

 

山ろく対話はてなブログ2018年~)       

連絡・問合せ先:nknm18foestk32km@gmail.com  

運営者:江村喜明(NPO法人お仕事チーム代表運営委員2002年~、放送大学全科履修生2016年~、(新潟県長岡市生まれ~前橋~東京~)1988年~浅間山南麓在住

 

〒389-0201長野県北佐久郡御代田町塩野1515-1 しおのみんなの家方 江村喜明

 

Ⅱ 対話の仕方・方法について

 

(1)基本のルール

① 相手の話に耳を傾け、じっくり聴く。

② 伝えたいことの核心を、できるだけで言葉にして端的に語ってみる

③ 他人の誹謗中傷はしない。相手の説得もしない。

④ 他の考えの紹介ではなく、自分の考えを語る

⑤ 参加者は出来るだけ同じ回数話すようにする。話す時間で3分くらい(考える/沈

       黙時間を含めて5分くらい)を目安にする。(話す話さないあるいは話せないの自

  由や沈黙の時間も大切にした上で、参加者が同等に話す聴く、そして黙して考える

  機会を設ける。)

 

実際の進め方は、事前に決めた進め方のルールに則って行います。進行係はいますが、原則的にはこの基本ルール、進め方ルールに則った基本の役割を担い、同時にひとりの参加者として対話に参加します。

内容や進め方からして、場の参加人数は6人程度、また時間は3時間程度が目安と考えます。

 

(2)進め方のルール(参考資料 ①対話すること、問いと質問について 

                KJ法の手順、基本マニュアル

 まず、前提として確認すること。

A、 付せん(〈提示メモ〉)には、一フレーズ(20文字くらいを目安に)太くて大き

      な読みやすい文字で書く。

   また、特に相互対話の際の心得。

B、各自に一定数の「対話札」を配り、その枚数を目安に皆が語る。(参加者が4人以

     上の場合)内容は質問や自分の〈提示メモ〉への追加説明、自分の考えなど。

C、お互いの相違や関連するところを、丁寧にまた繊細に対話していく。

D、〈提示メモ〉の内容はそれぞれの人格であるので否定はしない。

 

① 初めに今回の題(テーマ)について普段考えていることを交えて自己紹介。→それ

      について質問する。

 

② 次に各自が今回の題(テーマ〉について、それぞれの立場や視点、体験から考える

      ことを〈問い〉の形にしてみる。(一人1~4枚くらい)付せんに書いて各自が、

     その〈提示メモ〉ついて説明する。→それについて質問する。

 

③ 相互対話を行う。

 

 相互対話を経て、自己対話に一旦立ち還る。

       この時までの対話を振り返り、各自が題(テーマ〉について考えることを、「問

      い」の形で出し合う。(文章にして〈提示メモ〉に書く。 一人3~5枚(×参加者

      数で20枚を目安にする。))→それについて質問する。

⑤ ④で出された〈提示メモ〉を用いて、各自KJ法で図表にする。(別紙参照) 

   

⑥ ⑤で作成された図表について各自、感想を述べる。

 

【終了】 (その後、希望者で振り返りの時間を設けます。)

〈提示メモ〉…付せん、バイ  ンダー、A4用紙、太いボールペン,スティックのり)

 

 

参考資料① 対話をすること、問いと、質問について

 

 なぜ〈対話〉をするのか?(山ろく対話の場合)

 実社会のなかで様々な人たちと関わり、働き、生活していく中で、具体的に、複合的に錯綜して、あるいは漠然とした行き場のない〈不満〉や〈不安〉の形で立ち現われてくるさまざまな「事柄」にたいして、一つの言葉を手がかり(入り口)にして、対話という方法を用いてその本質に迫ってみる。

  

なぜ〈問い〉を立てるのか?

   一つの言葉(事柄)を〈問い〉の形にすることで、「そもそも何が問題なのか?」、「何を問うているのか?」が明らかになる。

〈問う〉ことでその言葉(事柄)のありようを指し示す。

 

様々な問い(観点)を重ねていくことでその言葉(事柄)の様々な側面を明かにしていく。

 

〈問い〉の基本形は5W1H

 ・「誰Who(が・に・と・を)」 

 ・「何What(が・に・と・を)」

 ‣「なぜWhy(理由・目的)」   

 ・「どこWhere」

 ・「いつWhen」

 ・「どのようにHow(どのような仕方で、どれくらいHow many

   いくらHow much)」

 

その一つの言葉(事柄)を成り立たせている基礎、土台を〈問い〉の形で一つの句(フレーズ)で言い表すことが出来れば、その基礎、土台〈答え〉も自ずからわかる。

 

 

どうして相手へ〈質問する〉のか?

相手に〈質問する〉(〈問う〉)ことで、同時に新たな自分への〈問い〉を見つけていく。

 

 質問の種類(内容)

・どういう意味?(意味の明確化)

・どうしてそう思う/考えるか?(理由)

・そもそも?(前提)―――(その人の立ち位置)

・もしそうなら・・・・・ということになる?(推論、含意)

・それって、本当?(真偽)

・たとえば?(証拠)

・違うこともある?/いつでも当てはまる?(一般化)

 

  

 

参考資料② KJ法の手順、基本マニュアル

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