山ろく対話=対話の生まれる場を求める小さな試み。

非社交的な人間の他人への繋がり方。

新しい開催の仕方の模索

 現在、オンラインで会議を開催できるソフト「Zoom」を活用して、対話の場を開催する準備を進めています。

 5月下旬の(たぶん)土曜日の午後を予定。テーマは「自粛する」。ここまでは決まっています。

 山ろく対話は進め方を事前にお知らせし、それに則って進めます。その「進め方マニュアル@オンライン版」の作成もあと少しで掲載できる予定です。

 毎週末こちら(信州浅間山南麓)に来ていた山ろく対話の共同運営者(常時参加者)は、緊急事態宣言で都内から出れなくなり、通っている学校の授業は「Zoom」を使って始まったそうです。

対話の場も中止の告知が多く見られるようになりましたが、一方オンラインでの開催も増え始めているようです。

 インターネットの活用は、2002年の法人立ち上げを始め、個人での情報収集には不可欠でした。メールやblog、せいぜいTwitterまではなんとか使いますが。(少し使ったことはありますが)FacebookやLINEというものは敬遠してしまいます。

しかしこの「Zoom」は使っていかなければならないかなと思っています。

たくさん便利な機能があるようですが、最低限の便利さから始めたいと思います。

アナログ的な要素も取り入れ、また個別の時間を使って自己対話することや自己対話と相互対話を行き来することを盛り込んだ充実した(!)内容になっています。

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 感染予防を最優先するために直接集う場を設けることが難しくなっています。

対話の場では、時間と場所を合わせて直接人と人とが相対して行うということに、可能性の一つ感じていたのですが、一方ではそれはもともと限界を孕んでいたのでしょう。

 現代人は、具体的なそれぞれの時間と場所を生きている。自分の場合もまた一つの限られた時間と場所の中で生きている。そうした現代の課題と、また今回の新型コロナ感染症問題がもたらした負の要因、そこから検討を始めた手段である「オンラインという方法」などを少し考えるきっかけにして、仕切り直しして基本に立ち返る機会にしていけたらと思います。

 

 「対話は自己対話が基本」。だから一人でも、(特にテーマを決めた当人でもあるし)そのテーマで対話してみる。

本を読むことを通じても、日々の生活や仕事を通じても、自分はどう考え、何に影響を受けて、またその時どう行動したか(するか)を自分と対話することはできる。

優先順位ではこちらがまず先にくるのではないか。

だが、生身の限界を抱えているためか、そんな日々の場面の身近に、考えたこと感じたことを語れる人がいたらと思う。

 対話の場で言葉にして発する。人が発した言葉を理解しようとしてみる。 

そうしたことから、自分とは違う時間と場所を生きる他人は、(テーマによってある焦点を定めたことがらにたいして)どんな関わり方をしているのか?相違点や共通点 総体としてのかかわり方。自分自身のなかにもあるさまざまな相反すること、同じことでも違った見方を知る場所―-- 山ろく対話がそんな場であれたらよいと思います。